亀頭増大に使用するもの
亀頭増大に使用する製剤や組織はクリニックによって違っており、ヒアルロン酸、バイオアルカミドなどの製剤を使用することや、脂肪など自家組織を使用して増大を行うものがあります。また、クリニックによっては独自の製剤を採用している場合もあります。
使用する製剤や組織の違いと、亀頭増大で起こり得る合併症について解説致します。
製剤・組織ごとの特徴と合併症
亀頭増大で起こり得る合併症
亀頭増大術は亀頭組織内に製剤や組織を注入する医療行為です。切開・縫合などは行わないため比較的低侵襲な施術です。施術は解剖を熟知した医師が細心の注意を払って行われ、低侵襲な施術ではありますが、合併症の発生リスクを完全に無くすことは困難です。
亀頭増大術で使用する製剤によらず共通して起こり得る合併症としては、内出血・腫脹・発赤・感染症・アレルギー・亀頭表面の凹凸・血流障害などがあります。
内出血・腫脹・発赤
亀頭へ注射針を刺入して行う処置であるため、内出血・腫脹・発赤などの合併症が最も生じやすく、これらは概ね2週間程度で改善します。
感染症
施術は適切な消毒処置の上で実施するため発生リスクは稀ですが、傷口から細菌が入り込み感染症を引き起こす場合があります。感染症が生じた場合は、症状に応じて抗菌薬の使用や排膿等の処置が必要となることがあります。施術後は傷が治癒するまで暫くの間は公衆浴場や海水浴・プールなど避けて頂く必要があります。また、糖尿病や免疫低下など感染症に罹りやすい持病がある方は特に注意が必要です。
アレルギー
アレルギーは、自家組織である脂肪注入や抗原となりにくいヒアルロン酸の注入では非常に稀な合併症ですが、体内に存在しない物質を注入した場合に発生するリスクがやや高くなります。割合としてはごく稀ですが、アナフィラキシーなどの重篤な症状を生じること場合があります。
亀頭表面の凹凸
亀頭表面の凹凸は、注入直後から起こるものと注入後長期間経過して起こるものの2種類があります。注入直後から凹凸になっている場合は、浅い位置に製剤を注入されたために起こります。経験の浅い術者による施術であることが多く、吸収される製剤であっても長期間残ってしまうことがあります。注入後長期間経過して起こる凹凸は、亀頭組織が注入された製剤の影響で拘縮を起こして生じる症状です。ヒアルロン酸や脂肪組織を含めた全ての製剤で起こり得る合併症ですが、もともと体内にない物質を注入した場合は拘縮を起こしやすい傾向にあります。拘縮のある亀頭に再度亀頭増大を行うことも可能ですが、初回注入と異なり均一に組織が拡張せず、より凹凸が目立ってしまうこともあります。
血流障害
亀頭増大で起こり得る最も重篤な合併症は血流障害です。起こる頻度は非常に稀ですが、増大のため注入した製剤によって血管の圧迫・閉塞が起こることがあり、血流障害・皮膚壊死が起こることがあります。施術を行う医師は血管の走行や支配領域を熟知しており、血流障害を起こさないよう注入の深さや位置を決定し、細心の注意を払って注入しています。
上記の合併症は注入する製剤の種類や量によって発生頻度が異なりますが、いずれの方法も起こり得るものであり、発生率を完全な0%にすることは困難です。また、亀頭に注入された製剤は摘出することが難しいため、非吸収性の製剤の注入を検討されている方は特に注意が必要です。吸収性であるヒアルロン酸は、使用する製剤によって術後半年~数年をかけて徐々に吸収されますが、血流障害等の合併症を生じた際にヒアルロン酸を溶解させる緊急対応薬剤もあります。ヒアルロン酸注入で副作用が発生時した場合は、早期の対応で重篤な状態への進行を回避できることがあります。
まとめ
亀頭増大術は短時間の施術で効果を実感でき、非常に満足度の高い施術です。しかし一方で、非常に稀ではありますが副作用・合併症を生じてしまうこと場合があります。施術には清潔な環境と細心の注意を払った施術を心掛けていますが、ごく稀に副作用・合併症を発生してしまうことがあります。合併症リスクを最小限に抑えるため、患者様一人ひとりを診察の上で注入量をご提案させて頂いております。また、持病などで感染症や血流障害のリスクが高くなるおそれがある患者様にはしっかりとご説明をさせて頂いた上で施術を行っております。
亀頭増大に興味があるけれど合併症リスなど不安を抱えている方は、増大効果だけでなく合併症についても診察・カウンセリングでお答えしておりますので是非一度PRO CLINICへご相談ください。