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【医学的警鐘!】EDは「生活習慣病」から始まります——肥満・喫煙・糖尿病・糖尿病性真性包茎が導く“男性力の喪失”と、その予防法について

田中直也先生
この記事の監修:田中直也(Nsたーなー)

秋田大学卒。大学病院で手術・麻酔・救急医療に従事した後、現在はプロクリニック所属。長年の経験と技術を活かし、「手術を通して患者様の美しさと健康を追求する」という信念のもと、日々全力で患者様と向き合う。

肥満・喫煙・糖尿病が血管を老化させ、EDや糖尿病性真性包茎を引き起こす過程を説明する医療図解。
肥満・喫煙・糖尿病がED悪化と糖尿病性真性包茎を招くメカニズムを示した図。生活習慣の改善が男性機能を守る第一歩です。


この記事の執筆者

田中直也
(Nsたーなー)

秋田大学卒。大学病院で手術・麻酔・救急医療に従事した後、現在はプロクリニック所属。長年の経験と技術を活かし、「手術を通して患者様の美しさと健康を追求する」という信念のもと、日々全力で患者様と向き合う。

【医学的警鐘!】EDは「生活習慣病」から始まります——肥満・喫煙・糖尿病・糖尿病性真性包茎が導く“男性力の喪失”と、その予防法について


 こんにちは。Nsたーなーです。今回は生活習慣とED(勃起不全)について医学的に解説していきます。当院ではED治療のための注射治療をご提供しておりますが、普段の診療において多くの方がご相談に参ります。ED治療の現場で気付いたことがあるのですが、どうやらEDでお悩みの方々には“ある共通点”があるようです。
「若い頃は朝勃ちがあったけど、年齢とともに減っていった」
「最近なんとなく勃ちが悪い気がする…」
「お腹の脂肪がなかなか落ちない」
「喫煙や暴飲暴食をやめられない」
「このまま本当にEDになってしまうのでは?」 など

そんな不安を抱える男性は少なくありません。実はED(勃起不全)は“年齢のせい“だけではなく、日々の“生活習慣の乱れ“が大きく影響します。

特に 肥満・喫煙 は医学的に「血管を老化させる代表的なリスク」とされ、放置すると 糖尿病 → 血管障害 → ED悪化、さらには男性特有の合併症である “糖尿病性真性包茎” にまで進行する可能性があります。糖尿病を適切な方法で治療を行わないままだと、EDはおろか生命に関わるリスクがあるかもしれません。決して他人事ではなく、今実際にEDを自覚している方は本記事を最後まで読んでいいただき、今後の参考としてください。
本記事では、

・なぜ肥満や喫煙がEDを引き起こすのか
・糖尿病が包茎を悪化させる理由
・糖尿病性真性包茎とはどんな状態か
・生活習慣の乱れから性機能が崩壊するメカニズム
・今日からできるED予防習慣

これらを医学的観点から徹底解説します。今回も形成外科専門医 柚崎院長の監修のもとお送りいたします。

1、EDの本質は「血管の病気」である


はじめに、意外に思われるかもしれませんが、EDの大半は 血管の問題による“血流不足” であることが多いです。これまで幾度も勃起が起こる仕組みについて解説をしてまいりましたが改めておさらいです。まずペニスが勃起するためには、末梢血管が広がり、陰茎海綿体に血液が勢いよく流れ込む必要があります。それによってペニスの膨張が起こり、大きく硬くなる=すなわち勃起が起こります。しかし、以下の要因がこの末梢血管の広がりを阻害する可能性があります。

・肥満
・喫煙
・運動不足
・高血圧
・高脂血症
・糖尿病
・加齢による細胞や血管の老化 等

これらは全て血管内皮機能を低下させ、血流を悪化させる原因になります。つまり、生活習慣の悪化はそのまま「EDの進行」を加速させることが考えられます。

また、ペニスの血管は非常に細分化されているため、身体の中で最初に症状が出やすい臓器といわれています。逆に言うと、EDは「身体全体の血管の老化サイン」とも言えるのです。さらにこの“血管の老化”こそ後に解説するような重大な生命に関わる疾患のリスクになることも知られています。例えば、動脈硬化や高血圧といった要因に起因する脳卒中や心血管疾患などです。

2、肥満が“勃たなくなる体”を作る理由


次に内容は変わって、肥満がEDのリスクとなりうる根拠について解説していきます。糖尿病や血管の老化状態は外見で分からないことがほとんどですが、この肥満については一瞬で分かるものです。当院でも肥満傾向の方が非常に多くEDについて悩み、ご相談に参られています。

■肥満はホルモンを乱す
肥満になると体脂肪が増え、脂肪細胞から炎症物質が放出されます。すると、以下の弊害が起こりやすくなります。

・テストステロン低下(男性ホルモン減少は勃起力の低下の原因)
・性欲低下(性欲がなければ勃起への意思が薄れる)
・集中力/活力低下
・EDの発症リスク増加

といった悪循環に陥ってしまいます。

男性ホルモンは「性欲」だけでなく、“ペニスの勃起力”そのものにも深く関わっていますし、男性としての活力の根源ですので仕事や学業への意欲低下も懸念されます。

■肥満は血管を詰まらせる
身体中の脂肪が増えると血中の中性脂肪や悪玉コレステロールが上がり、血管壁にこびりついて”動脈硬化”を引き起こします。これは勃起のための陰茎海綿体への血流を妨げ、EDへ直結します。また、動脈硬化は身体中の重要な臓器への血管疾患のリスクを増大させてしまいます。

■肥満 → インスリン抵抗性 → 糖尿病へ
肥満者ではインスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が高まり、いずれ糖尿病へ移行してしまいます。糖尿病はED最大のリスク因子になりますし、視力低下や腎不全による人工透析、免疫力の低下や四肢の壊死といった恐ろしい合併症になる可能性も高いことが知られています。EDだけでは生命に影響しませんが、例えばこれを放置することによって人工透析するまでに糖尿病が悪化してしまったとすると、悔やんでも悔やみきれない場合もあるでしょう。何度も言いますが、糖尿病は恐ろしい生活習慣病です。

3、喫煙がEDを悪化させる“最悪の理由


医学的に、喫煙は陰茎海綿体の血管に最も有害な習慣とされています。

■血管が強制的に収縮する
たばこの中に含まれるニコチンには血管の収縮作用があり、陰茎が「血流が足りず勃たない」状態を招きます。この作用によって末梢血管ひいては陰茎海綿体の血管が細くなることによって、十分に血流が届かず満足いく勃起ができなくなる原因となります。

■血管内皮細胞が破壊される

喫煙による活性酸素は血管内皮細胞を傷つけてしまい、その結果血管の弾力性を低下させてしまいます。その結果として、

・動脈硬化の進行
・一酸化窒素(NO)減少

を引き起こします。NOは勃起の“スイッチ役”であり、これが出なくなるとEDは重症化することが懸念されます。

■喫煙者は非喫煙者の2〜3倍EDになりやすい
これは世界的に確立した医学データになります。さらに恐ろしいのは、喫煙では、「年齢に関係なくEDが発症する可能性が高い」という点です。喫煙はがんや心臓病、脳卒中、認知症等のリスクを大幅に高めますし、まさに百害あって一利なしです。

4、糖尿病がEDを深刻化させるメカニズム


ここで改めて糖尿病について話を戻しましょう。糖尿病はEDの原因として「肥満・喫煙以上に深刻」な要因です。

糖尿病の男性の“半数以上がED”を発症すると言われています。理由は4つ挙げられます。

①神経障害

勃起に必要な陰茎の神経が障害され、刺激を感じにくくなる。その結果、勃起を誘発しにくい。

②血管障害

末梢血管(陰茎海綿体)が詰まり、血液が送られにくくなる。

③ホルモン低下

テストステロンが減少し勃起力が落ちる。

④感染リスク増加

性器周囲に炎症(亀頭包皮炎)が起きやすくなり、包皮が硬化することによって剥けにくくなる(=包茎を悪化)させる。

そして、糖尿病の男性に特有の深刻な問題がご存じのとおり、“糖尿病性真性包茎”と呼ばれるものです。

5、糖尿病性真性包茎とは?


糖尿病が悪化すると、包皮が硬く縮み、引っ張っても剥けなくなる「真性包茎」へ進行する場合があります。これが「糖尿病性真性包茎」です。

主な特徴:

・包皮が硬くなり、狭窄が強くなる
・亀頭が露出できない
・洗浄できず不衛生
・ニオイやカス増加し、溜まる
・包皮炎を繰り返す
・性行為が痛くてできない
→最終的に“性機能喪失”へ向かうことも。

特に怖いのは、糖尿病による炎症・感染を繰り返すことにより包皮が硬化し、手術治療以外では絶対に治らないということです。

多くの糖尿病を患っている男性は、EDよりも前にこの「包茎悪化」のサインに気づきます。実際に当院でもEDかと思って来院されたことがきっかけで糖尿病の治療が行われておらず、後天性の真性包茎治療を行うことになった方々も少なくありません。

この糖尿病性真性包茎については他の投稿記事で詳しく解説しておりますので、ご一読ください。

6、肥満・喫煙 → 糖尿病 → 真性包茎 → 重度ED という負の連鎖


生活習慣の乱れは、次のような連鎖を引き起こします。

食生活の乱れ・喫煙・運動不足

肥満になる

インスリン抵抗性が高まる

糖尿病発症

神経障害・血管障害・腎臓障害

糖尿病性ED進行

糖尿病性真性包茎のリスク

性行為が痛くてできないまたは勃たない状態

パートナーとの関係悪化・自信喪失

最終的には、「満足に性行為ができない人生」へと向かってしまう恐れがあります。

これは決して大げさな話ではなく、治療の現場で頻繁に見られる“現実”です。

7、EDは“早期予防”が何より重要


さて、生活習慣とED、糖尿病によるEDの怖さがわかって来たところで、では私たちはどう予防するか具体的な方法をご紹介させていただきます。これはEDの人も、そうでない人にとっても非常に重要な対策になります。

肥満改善(体重5〜10%減を目標に)

ほんの5〜10%体重を落とすだけで、以下の効果が期待できます。

・テストステロン上昇
・血管内皮機能改善
・勃起力改善
が大いに期待できます。

禁煙
禁煙後、

・血管機能が数週間で回復
・半年〜1年でED改善報告多数
というデータがあります。

喫煙はED最大のリスクですが、禁煙は“最も効果が大きい改善方法”でもあります。また、がんや脳卒中・心臓血管疾患等の生活習慣病を予防につながりますし、禁煙するだけで日常的に喫煙習慣のある方よりも40%死亡率を減らすことが期待できるといったデータもあります。健康のためにも禁煙しましょう。

血糖コントロール
血糖値が正常化すると、

・神経の損傷進行抑制
・血管の炎症改善
・EDリスク低下
・包皮の炎症が治まりやすくなる
といったメリットがあります。

糖尿病の3大合併症の予防のためにも、内分泌内科を受診し、適切な糖尿病治療を受けることも大事です。

適切な医療介入(ED治療+包茎治療)
血糖・生活改善に加えて、

・ED治療薬
・血管再生治療(ED治療注射)
・亀頭増大術による刺激調整
・包茎手術による衛生改善と炎症予防

これらを併用すると、性機能を大きく取り戻すことが期待できます。特に糖尿病性真性包茎は 外科手術でしか根本改善できません。ですので、既に真性包茎になってしまった方は包茎治療でこれ以上悪化しないように速やかに手術を受けて現状を悪化させないよう推奨いたします。

ぜひご興味が湧いた方は当院の包茎治療記事をご覧ください。劇的に性生活の充実度が増したと感じられる方も多いです。当院ではスタッフ一同皆様のお悩みに対して寄り添います!ご相談も無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

8、まとめ:男性の勃起力は“生活習慣”で大きく変わる


肥満でも、喫煙でも、すぐに「ED」にはなりません。

しかし、その影響は確実に体内で蓄積することで、やがて

・血管の劣化
・男性ホルモン低下
・糖尿病
・後天性真性包茎
・投薬のみでは治療困難な重度ED
という形で現れてしまいます。

「少し太ってきた」、「なんとなく勃ちが悪い」、「次第に皮が剥けなくなってきた」、「刺激でも勃起できない」など

これらは最後の警告サインです。

生活習慣を改善し、必要なら血糖管理・包茎治療を行うことで、多くの男性は“性機能”と“自信”を取り戻すことができます。

EDで悩むあなたの身体は今日から変えられます。

EDは治療できる病気であり、生活習慣は必ず改善できます。

未来の自分のために、まずは一歩踏み出してみてください。

当院では糖尿病でEDあるいは後天性真性包茎になってしまった方々の相談を受け付けております。私どもと一緒に男性で生まれてきた喜びと活力を一緒に取り戻しましょう。

本日は以上です。

当院の包茎治療の症例はこちら

糖尿病による包茎の記事はこちら

ED治療注射の詳細はこちら

では、本日は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事の監修医師

柚﨑一輝
(プロクリニック銀座院長)

慶應義塾大学医学部卒 / 日本形成外科学会認定 形成外科専門医 / 日本美容外科学会(JSAPS)正会員 / JSAN設立者・理事

当院は大手包茎クリニックに負けない技術力と
傷跡のスペシャリストが在籍しており、当院は
形成外科専門医 柚﨑医師の下日々努力を重ね、
尽力し患者様に安心して手術を受けられるようにしております。
また、形成外科専門医は傷跡のスペシャリストです。
包茎治療や傷跡等でお悩みの方は、プロクリニックまで!

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