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精巣(睾丸)・陰嚢の痛み・腫れ|原因と緊急度の見分け方

精巣(睾丸)・陰嚢の痛みや腫れの原因と緊急度を解説するPRO CLINICの記事サムネイル
精巣(睾丸)や陰嚢の痛み・腫れについて、突然の強い痛みはすぐ受診、発熱や腫れは当日相談、しこりや違和感は早めに受診するという目安を示した医療解説画像です。PRO CLINIC浅井医師による解説記事のサムネイルとして使用します。


【この記事の監修者】
プロクリニック銀座院 院長 柚﨑 一輝(日本形成外科学会 形成外科専門医)
※本記事は医療広告ガイドラインに基づき、専門医の監修のもと作成されています。

精巣(睾丸)・陰嚢の痛み・腫れ|原因と緊急度の見分け方

こんにちは。PRO CLINICの浅井です。

今回は、男性なら誰しもが一度は気になったことがあるかもしれない「精巣(睾丸)・陰嚢の痛み・腫れ」についてお話しします。

場所が場所だけに「なんとなく病院に行きづらい……」と感じる方も多いのですが、実は多くの男性が一度は経験する、とてもありふれた症状なんです。

多くは様子を見ているうちに楽になりますが、なかにはすぐに処置が必要な病気が隠れていることも。

この記事では、「どんな病気が考えられるのか」「どういうときに病院に行けばいいのか」を、できるだけ分かりやすく整理していきます。

1. 精巣・陰嚢の痛みの主な原因

精巣・陰嚢の痛みの原因はひとつではなく、治療を要する代表的な疾患がいくつか存在します。中でも精巣捻転は緊急性の高い疾患であり、見逃さないことが非常に重要です。

★ 精巣捻転 【緊急疾患】

精巣捻転 【緊急疾患】

精巣がねじれることで血流が低下する疾患です。

  • 突然の強い片側痛、腫れ、吐き気・嘔吐を伴うことが多い
  • 「寝ていて急に痛くなった」「動けないほど痛い」が典型
  • 発症後6時間以内の対応が重要
  • 思春期に多いが全年齢で起こる
  • 痛みが一度軽くなっても自然解除と再捻転がありうる

精巣上体炎・精巣炎

細菌感染や尿路感染に伴って生じる炎症です。

  • 数時間〜2日程度で徐々に悪化することが多い
  • 発熱、排尿時痛、頻尿、尿道分泌を伴うことがある
  • 若年では性感染症、高齢では尿路感染関連が目立つ

陰嚢水腫

陰嚢内に水がたまる状態です。

  • 軽い腫れ、重だるさ、不快感が中心
  • 急激な強い痛みは通常目立たない
  • 触ると袋状に腫れている痛みは軽いことが多い
  • 急な増大や痛みを伴う場合は他疾患除外が必要

精索静脈瘤

陰嚢表面の静脈が拡張する状態です。

  • 急激な強い痛みは通常目立たない
  • 立つと増悪し、横になると軽くなる
  • 左側に多い
  • 不妊評価の契機になることがある

鼠径ヘルニア

腸が鼠径部から陰嚢へ入り込む状態です。

  • 鼠径部〜陰嚢の膨らみ、違和感、痛み
  • 戻らない、強い痛み、嘔吐がある場合は緊急

精巣腫瘍

無痛性のしこりや腫大で気づくことが多い疾患です。

  • 痛みがないから安全とはいえない
  • 数週〜数か月続く腫れは受診対象
  • 「痛くないから様子を見る」は危険

外傷

打撲、スポーツ、転倒などによる痛みや腫れです。

  • 血腫や精巣損傷を伴うことがある
  • 強い痛みが持続する場合は評価が必要

2. 今すぐ救急に行くべき症状

ではどのような時にすぐに病院を受診すべきなのでしょうか。万が一以下の症状あった場合はできるだけ早くに病院受診をお勧めします。

ⅰ 突然始まった強い片側の精巣痛

  • 精巣捻転を最優先で除外
  • 発症から6時間以内が重要、12時間を超えると精巣温存率が低下

ⅱ 強い痛み+吐き気・嘔吐

  • 捻転で典型的
  • 小児・若年者では特に緊急性が高い

ⅲ 急速に腫れる、赤くなる、触れないほど痛い

  • 捻転、感染、出血、損傷の可能性

ⅳ 外傷後の持続痛・高度腫脹

  • 精巣破裂や血腫の評価が必要

ⅴ 鼠径部〜陰嚢の膨らみが戻らない+腹痛・嘔吐

  • 嵌頓ヘルニアを疑う

ⅵ 高熱(38.0℃以上)、悪寒、全身状態不良

  • 重症感染の可能性

3. クリニック受診でいいケース

今すぐに受診はしなくてもいい、あるいはこのまま様子見れば良くなるように思える症状もありますが、治療が必要な場合もあります。そのままにせず以下のような症状がある場合も受診をお勧めします。

ⅰ 徐々に出てきた軽〜中等度の痛み

  • 数日以内に増悪したが、突然ではない
  • 発熱や嘔吐がない場合

ⅱ 軽い腫れや重だるさが続く

  • 陰嚢水腫、精索静脈瘤などを含め評価対象

ⅲ 痛みの少ないしこり・左右差

  • 精巣腫瘍除外のため早めに受診
  • 緊急性は低くても放置しない

ⅳ 排尿時痛、頻尿、尿道症状を伴う

  • 感染症の評価が必要

4. 何科を受診するべきか

ではどこのクリニック・病院のどの科を受診すればいいのでしょう。 以下にまとめましたので、ご参考ください。

症状と受診先の目安

症状・状況受診先
突然の強い痛み、嘔吐、急な腫れ救急外来
精巣・陰嚢の痛み、腫れ、しこり泌尿器科
鼠径部の膨らみ、ヘルニア疑い外科
小児・思春期の急な陰嚢痛小児救急 または 救急外来
受診先に迷う急性症状救急外来

疾患と症状、緊急度の関係性

疾患痛み腫れ発熱緊急度
精巣捻転突然・強いありなし〜軽度最緊急
精巣上体炎・精巣炎数時間〜数日で増悪あり38℃前後ありうる当日受診
陰嚢水腫軽い/なしありなし数日以内
精索静脈瘤鈍痛・違和感立位で増えるなし非緊急
鼠径ヘルニア痛み/圧迫感鼠径〜陰嚢膨隆なし還納不能なら緊急
精巣腫瘍痛みなしが多いしこり・硬さなし早期受診

まとめ

もう一度、大切なポイントをおさらいしておきましょう。まず、精巣・陰嚢の症状のなかには、緊急手術が必要な病気もあるということ。

突然の強い痛み、急な腫れ、吐き気・嘔吐を伴う場合は、時間外でも救急受診が必要です。

一方で、徐々に強くなる痛み、軽い腫れ、しこり、違和感も放置は禁物です。当院では診察に加え、必要に応じて泌尿器科連携を行います。

軽い痛みでも数日続く、しこりがある場合は早めに受診をお勧めします。

症状が精巣・陰嚢という部位にあるため、恥ずかしさから受診を控えてしまう方は少なくありません。しかし、前述のとおり症状の中には緊急を要する疾患も含まれます。

受診の目安に迷ったときは、次のセルフチェックを目安にしてみてください。

1. 見るポイント

  • 左右差が急に出たか
  • 赤みがあるか
  • 腫れが数時間で大きくなったか

2. 触るポイント

  • いつもより硬いしこりがあるか
  • 片側だけ強く痛むか
  • 鼠径部にも膨らみがあるか

3. 受診判断の目安

  • 突然の強い痛み:すぐ受診
  • 発熱や排尿痛を伴う痛み:当日受診
  • 痛みのないしこり・腫れ:数日以内に受診

ここまで見てきたように、精巣・陰嚢の症状のなかには、一刻を争うものもあります。「こんなことで病院に行っていいのかな……」と迷うくらいでちょうどいい、と覚えておいてください。

恥ずかしさや不安から受診を先延ばしにすることが、一番のリスクです。気になる症状があれば、どうぞひとりで抱え込まずに、お気軽に当院へご相談ください。

PRO CLINIC 医師 浅井亮平

Q 精巣や陰嚢が突然強く痛み出した場合、どうすればよいですか?
A 突然の強い片側痛や急な腫れ、吐き気・嘔吐を伴う場合は、精巣捻転などの緊急疾患が疑われます。時間帯を問わず、速やかに救急外来を受診してください。
Q 精巣捻転はなぜ緊急性が高いのですか?
A 精巣がねじれることで血流が低下し、時間の経過とともに精巣組織が損傷する可能性があるためです。発症後はできるだけ早い診断と処置が重要になります。
Q 痛みが一度軽くなった場合は、様子を見てもよいですか?
A 痛みが軽くなっても、ねじれが一時的に解除された後に再び捻転することがあります。突然の強い痛みがあった場合は、症状が改善しても医療機関へ相談してください。
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記事監修 柚﨑 一輝 統括院長

柚﨑 一輝

PRO CLINIC 統括院長 / 形成外科専門医。慶應義塾大学卒。医学的根拠に基づき内容を精査・監修しています。

形成外科専門医:第21-3598号 / 医師免許:第529632号
連携協力医療機関番号:第KO1649号
記事執筆 Ns たーなー

Ns たーなー

PRO CLINIC 手術看護師 / イケマラ伝道師。現場での豊富な経験をもとに、患者様目線の情報を発信しています。

PRO CLINIC 銀座院 所属

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