男性ホルモンによる影響
思春期に入ると、テストステロンといった男性ホルモンの活発な分泌により、性器の成長も見られます。
しかし、正常に思春期を経た男性では、身長や体格、顔つきと同じく、性器のサイズや形状も遺伝によって大きく左右されます。そのため、男性ホルモンを過剰に摂取しても、遺伝による限界を超えて成長させることは推奨されません。
過剰な男性ホルモンの投与は、身体が成人期に入ったと誤認し、成長が停止してしまうリスクもあります。特に成人後は身体の成長が止まっているため、性器の成長を促す効果は期待できません。
思春期にもかかわらず、男性ホルモンの分泌不足により第二次性徴が見られない場合や、性器が発育しない場合もあります。これらの症状が見られる場合は、泌尿器科や小児科での相談をお勧めします。
ペニスの平均サイズは?
ペニスの平均サイズについては、様々な説がありますが、科学的な基準は定まっていません。特に勃起時のサイズに関しては、明確な基準が存在しません。
日本人男性の平均サイズに関しては、古い研究によれば、勃起時の長さが約13cm前後であるとされていますが、これは現代の体格変化を考慮に入れていないため、現在の実情と異なる可能性があります。
医学的には、明確な発育不全でない限り、ペニスのサイズは治療の対象とされていません。これは、基本的に性交による射精と妊娠の可能性があれば、医学的な問題とは見なされないためです。
ペニスのサイズが男性の自信につながる可能性
「ペニスのサイズ」と「男性の自信」との関連については、個人の価値観によって様々です。男性ホルモンが精神面に及ぼす影響としては攻撃性が指摘されることがあります。ペニスが大きく隆々としていることは一つの自信につながるかと思います。ただし、セックスの充実感はペニスのサイズだけに依存するものではありません。むしろ、パートナーへの細やかな配慮や精神的な結びつきも重要です。パートナーとの相性には個人差があるものの、理解し合い、補完し合うことで充実した関係を築くことができます。もし、ペニスのサイズや包茎などでお悩みの際はプロクリニックにご相談ください。
プロクリニック 医師 松澤 宗範