手術が可能な年齢は？
包茎手術に年齢の制限はありませんが、20歳未満の方は、法律上の親権者（例えば、お母さんやお父さん）と一緒に来院する必要があります。
もし、親権者以外の方（例えば、おじいちゃんやおばあちゃん、兄弟姉妹）と来院する場合は、親権者であることを証明する書類が必要です。
両親が離婚していて、親権が母親にある場合は、たとえ血のつながりがあっても父親のみでの同伴はできません。書面での同意だけでは対応していません。
どんな年代の人が手術を受けるの？
手術を受ける人は20代から40代が多いですが、60代や70代の方でも自分の見た目を気にされて手術を受ける方はいます。
高齢になって手術を考える主な理由には、将来的に介護が必要になったときや病気で入院する可能性から、他人に見られることに対する精神的な不安があります。
さらに、包茎の状態では雑菌や恥垢が溜まりやすく、成人用おむつを使う場合などに清潔に保つのが難しく炎症を起こしやすいです。中年期には、まだ健康で手術が受けられる間に、と考え手術を受ける方もいます。
子供の包茎手術について
宗教的な風習としての手術
イスラム教やユダヤ教のように、新生児期に割礼（包皮の一部を取り除く手続き）を行う文化があります。これは宗教上の信念に基づいています。
日本における状況
多くの場合、子供が生まれたときは包茎の状態が普通で、成長するにつれて自然に包皮が剥けていくため、日本では子供の包茎手術の必要性は通常は低いとされています。しかし、宗教的な理由や親の不安などから手術を選択することもあります。
子供の手術の際の麻酔
子供が手術を受ける際には、動きがあると手術が難しくなるため、通常は全身麻酔が使用されます。
大人になってからの割礼
子供の頃に割礼を受けていない人が、大人になってから割礼を受けたいと考える場合もあります。包茎手術と割礼は、包皮を取り除く点では似ていますが、その目的は必ずしも同じではありません。割礼を希望する方は、手術の意図や内容をよく理解する必要があります。当院では治療目的に応じて様々な包茎手術の方法をご用意しております。
プロクリニック 医師 松澤 宗範
